こんにちは、品質保証部です。
オリンピック、パラリンピックが終わり、スポーツの秋となりました。
今日はボウリングについてお話しします。
実は今回の東京オリンピックでボウリングが種目の候補に挙がっていたことはご存じでしたか?
残念ながら(?)採用されませんでしたが、ボウリングは一度だけソウルオリンピックで公開競技として採用されたことがあります。
国体協議にも含まれますし、正式競技にしてもいいほどのスポーツと思いますけどね。
ボウリングのボールはバスケットボールほどの大きさ直径22センチで砲丸投げの鉄の玉と同じくらい7キロの重さがあります。
ボール表面はポリエステル、ウレタンなどの樹脂でできています。昔のボーリングレーンは楓材でしたが、最近は樹脂製。
樹脂製なのですが、残念ながら古賀電機はこれらの製造にかかわってはおりません。
では、本題、ボウリングのボールがなぜレーンの途中で曲がるかをお話しします。
ボールを投げるとボール表面に添えられた手からこぼれるように手から離れます。するとボールは回転しながらレーンに落ちます。
難しく言うとボールの重心が手の平から11センチ中にあるので手の平から離れる時自然に回転するのです。
ではどのように曲がるか動画を見てください。画質が粗いのは許してください
レーンの手前でボールは手からこぼれたときの回転を保ちゆっくり回っています。
レーンの中ほどになるとその回転の軸が変り、ボールは転がります。このあたりからボールは左に曲がっています。
実はレーンの手前にはレーンにキズが付かないようオイルが塗られています。油というより、バターに近いでしょうか。厚さは最大2mmくらいです。
レーンの手前ではこのオイルに乗って手からこぼれ落ちたときの回転のまま滑って進みます。
レーンの中ほどでオイルがなくなると、ボールはレーンとの摩擦で手から離れたときの回転が止められて転がり始めるのです。
このとき回転軸が変わるのでボールが曲がるというわけです。
わかっていただけましたか?
少々長くなりました。ここまで読んでくださった方、お付き合いありがとうございました。